日曜日の昼下がり、商店街を歩いていると、シャッターの降りている店があった。
平日も日中は普通に開いている店だ。あれ、と思う。閉店か、という言葉が反射的に頭をよぎる。
閉店といえば、店がなくなり、看板も撤去されたあとにその前を通ると、「あれ、ここ何の店だったっけ」と、まったく思い出せなくなることが度々ある。ボケが始まったかと本気で心配になるのだが、周囲に聞いても答えられる人があまりいないので、これは個人の記憶力の問題ではないようだ。 なんたら現象と言った、何か名前のついた現象なのではないかと思う。 詳しい人がいたら教えてほしい。
それはさておき。
シャッターには貼り紙があった。閉店か休業か、と覗き込む。
「お昼休憩中。14時頃再開します。」
愕然とした。この店、きっちり昼休みを取っているのである。
考えてみれば当然のことなのだが、昼休みというのは本来、まるまる自分の自由に使える時間のはずだ。昼食をとり、SNSを確認し、昼寝をする。それが正しい昼休みの姿である。
普段、忙しさにかまけて昼休みの間も仕事に手をつけている身としては、このシャッターの前で、襟を正した。