仮面の下の桜色2026年3月2日·2 分蛙鳴町奇譚 マスクメン ミニコー ソンチョー 駅前広場 遠山の金さんの日 ミニの日三月の風が駅前広場を吹き抜け、まだ開かない桜のつぼみが枝の先でぎゅっと身を縮めていた。 「……届かない」 ミニコーが踏み台代わりにした石の上から、掲示板の高い位置に向かって精一杯手を伸ばしていた。「ねえさんへの誕生日カード」と書かれた紙。住所の欄には「世界中のどこか」と書いてある。