左手の迎え火2026年8月13日·2 分蛙鳴町奇譚 コポー ソンチョー 迎え火 蛙鳴町橋の欄干を撫でる夕風には、線香と藁の焦げる匂いがかすかに混じっていた。石造りの橋のたもとに置かれた素焼きの皿の上で、コポーは震える左手にマッチを握りしめている。