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記念日

2026

届かない声の先へ

スパイスの工房には、春の夕光が傾いて差し込んでいた。 作業台の上には錆びた螺旋と古いコンデンサが山のように積まれ、その中央に鈍い銀色のアンテナが一本、斜めに刺さっていた。スパイスは半田ごてをそっと置き、ヘッドフォンを耳にあてた。