メインコンテンツへスキップ

米の日

2026

八十八の手間

夏の終わりの陽射しが、駅前広場の隅に積まれた俵をじりじりと炙っていた。 コポーは新米の俵に鼻を寄せ、「早く食べたいなあ」と腹の虫を鳴らしていた。しかし俵の傍らには、まだ乾ききらぬ稲穂の束を背負ったペーシャンが、モチモチの背をどっしりと下ろしている。