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昭和の日

2026

百年の針

若葉の風が踏切の向こうから人波を連れてくる朝、スパイスは布に包まれた古い計測器を抱えて工房から出てきました。 広場の石畳に腰を下ろし、布をそっと開くと、金属の縁が傷み文字盤がすっかり黄ばんだ器具が現れました。でも針だけは今日も迷わず、まっすぐを指しています。スパイスは手帳を開き、日付と数値を書き込み、顔を上げもせずに言いました。