八十八夜の雫2026年5月2日·3 分蛙鳴町奇譚 コポー ソンチョー モッチー 八十八夜 新茶 ゴールデンウィーク朝露がしだれ桜の葉先に溜まり、池の面に落ちた。空の西にはまだ満月が白く浮かんでいる——北のどこかの人たちが「フラワームーン」と呼ぶ、五月の丸い月だ。東の稜線は橙色に染まり始めているのに、月はまるで居残りを決め込んだかのように、黙って蛙鳴町を見下ろしていた。