余った中敷き2026年9月1日·2 分蛙鳴町奇譚 マスクメン タッチー オヒサマ キリガミネン 防災の日 二百十日古い踏切の警報機が、朝から二度、三度と鳴っては止んだ。電車が来たわけではない。稲の匂いを含んだ強い風が信号の腕木を揺らして、勝手に鳴らしているのだ。駅前広場の石畳の上を、乾いた砂がさらさらと横に流れていく。