春分の日は、昼と夜の長さがほとんど同じになる。
ビピクがしだれ桜の下でヨガのポーズを整えながら、ソンチョーに聞いた。
「完璧でも不完全でもない日って、あると思う?」
誰もいないと思っていた。
ケロミが広場のしだれ桜の下で、発声練習の次に好きな歌を歌っていた。本番のためではなく、今日この瞬間のためだけに歌う時間。少し声が震えていたのは、花粉のせいではなかった。
三月の朝、ビピクがしだれ桜の下に立っていた。
姿勢は完璧だった。角度も、表情も、指先の形も。でも今日だけは、誰も見ていない場所でそれを維持していた。