コポーとタッチーのダッシュレース

「う~、寒い…」コポーは、体に絡みつく布団をぎゅっと抱きしめた。

外はまだ真っ暗で、冷たい空気が窓を白く曇らせている。

「あと5分…いや、10分だけ…」そう呟いて、コポーは再び目を閉じた。暖かい布団の中は、まるで天国だ。

しかし、楽しい夢を見始めた矢先、けたたましいアラームが鳴り響いた。「うわっ!もうこんな時間!」飛び起きたコポーは、慌てて制服に袖を通す。

窓の外は、すでにうっすらと明るくなり始めている。

「やばい、遅刻だ!」朝食を口に押し込み、ランドセルを背負って家を飛び出した。

冬の冷たい空気が頬を刺す。

「寒い、寒い…」そう呟きながら、コポーは全速力で学校へと向かった。

角を曲がったところで、タッチーとばったり出会った。

「おや、コポー。ずいぶんと慌てているね。まさか、遅刻かい?」タッチーは、長い足を優雅に組み、余裕たっぷりの表情でコポーを見下ろした。

「う…うるさいな。ちょっと寝坊しただけだ!」コポーは、少しむっとしながら答えた。

「ふふ、でも、君の寝癖は、なかなか面白いよ。」タッチーは、コポーの頭を指さして笑った。

「なんだとー!」コポーは、タッチーの言葉にカッとなり、拳を振り上げようとしたが、ふと我に返る。

「いけない、いけない。今は遅刻しているんだった。」そう呟いて、コポーは再び走り出した。

「おい、コポー!待ってくれよ!」タッチーもまた、コポーの後を追いかけ始めた。

二匹は、凍てつく朝の道を、全速力で駆け抜けていく。