春風がそよそよと吹く、カエルたちの町の入学式。真新しいランドセルを背負った子供たちが、ソンチョーの言葉に耳を傾けている。
「今日から始まる学校生活、楽しんでおくれ。」
ソンチョーの優しい言葉に、子供たちの元気な声が響いた。式が終わり、ソンチョーが控室に戻ると、そこには見慣れない機械が。
「ソンチョー、お疲れ様です。これがあれば、もう大丈夫。」
スパイスが誇らしげに言う。それは、ソンチョーそっくりのロボット、「メカソンチョー」だった。メカソンチョーはたちまち人気者になった。流暢な演説に、町の人々は感心しきり。しかし、数日後、こんな声が聞こえ始めた。
「ソンチョーの声が聞きたいなあ。」
ソンチョーは、メカソンチョーに頼りすぎていたことに気づいた。
「わしは、みんなと直接触れ合うことを忘れとった。」
次の日から、ソンチョーは再び自分の言葉で語り始めた。
町には、ソンチョーの温かい笑顔と声が戻ってきた。
