3月だというのに、町はまるで真夏が来たかのような暑さに包まれていた。なので、そんな暑さにも負けず、町では早くも盛大な夏祭りを開催していた。
「あちー、もう夏かよ!」
コポーはいつものように文句を言いながら、祭りの準備を手伝っていた。
「コポー、もう少し我慢しなよ。ほら、冷たいお茶でも飲んで。」
弟のミニコーが、冷やした麦茶を差し出す。ミニコーは手足が短いため、麦茶を運んでくるだけでも一苦労だ。
「ミニコー、ありがとう。でも、こんな暑さじゃ、女の子たちもキャーキャー言ってくれないよ。」
コポーはため息をつきながら、自慢の筋肉をアピールしようとするが、暑さで汗が止まらない。
その時、長い足が自慢のタッチーが、キザな笑顔で現れた。
「こんな暑さの中でも、僕の魅力は色褪せないね。」
タッチーは涼しい顔でそう言うと、持っていた扇子で優雅に風を送る。しかし、手が短いせいで、頭のてっぺんには全く風が届いていない。
「タッチー、お前はいつも能天気だな。」
コポーは呆れ顔で言うと、祭りの準備に戻った。そこへ、シルクハットを被り、髭を生やしたソンチョーがやってきた。
「フェっフェっフェ、みんな暑さに負けちゃいかんよ。こんな暑い日には、キリガミネンのひんやりとした体で涼むのが一番じゃ。」
ソンチョーの言葉に、みんなはキリガミネンの元へ集まった。キリガミネンは大きな体で、みんなを気持ちよさそうに乗せていた。
「ソンチョー、さすが町長さんだね。良いアイデアだ。」
モッチーが感心したように言うと、プロレスのマスクを被ったマスクメンが、クールな声で言った。
「しかし、この暑さでは、悪者も現れないだろう。」
マスクメンは町の平和を守るために、暑い中でもパトロールをしていた。
その時、歌姫ケロミが、いつものように歌いながら現れた。
「♪暑い日は、みんなで歌って乗り切ろう~♪」
ケロミの歌声に、みんなも元気を取り戻し、一緒に歌い始めた。その歌声は、まるで暑さを吹き飛ばすようだった。
祭りでは、たくさんの屋台が並び、美味しい食べ物や楽しいゲームで賑わっていた。浴衣姿のオヒサマは、素敵な王子様が現れるのを夢見ていた。モデルのようなビピクは、その美しさでみんなの視線を釘付けにしていた。
祭りの最後には、花火が打ち上げられた。その美しい光は、昼間の暑さを忘れさせ、みんなの心を癒した。3月の暑さは、少しばかり大変だったけれど、みんなで盛り上がった夏祭りは、最高の思い出になった。
