春一番が吹いた日、オヒサマ、タッチー、そしてミニコーは近くの公園に遊びに来ていました。ミニコーはその小さな体と軽い体重のため、突如吹いた強い風にあっという間にさらわれてしまいました。
「きゃー!」
オヒサマが叫び、タッチーが自慢の長い足を伸ばしてミニコーを掴もうとしましたが、手が短いため全く届きません。
ミニコーはくるくると宙を舞い、まるで紙飛行機のように空高く舞い上がっていきました。
皆の心配をよそに、ミニコーは意外にも空の旅を楽しんでいました。普段見ることのない高い視点からの景色に目を輝かせ、風に乗ってふわふわと漂う感覚に大はしゃぎ。
「ヤッホー!空って気持ちいいー!」
ミニコーは鳥たちに手を振り、雲を触ろうと背伸びをしましたが、もちろん届きません。
空の旅を続けるミニコーは、やがて町の端にある湖の上空に差し掛かりました。そこでは、ペーシャンがのんびりとピクニックを楽しんでいました。
ミニコーはふわり…ではなく、ポスっとペーシャンの背中に落ちました。ペーシャンは
「ん?何か落ちてきた?」
と首をかしげましたが、ミニコーだと気づくと
「やあ、ミニコー。空から落ちてくるなんて、君は本当に面白いねえ。」
と笑いました。そして、ミニコーのために特製のおにぎりを分けてくれました。
二匹は一緒にピクニックを楽しみ、お腹がパンパンになるまで食べました。日が傾き始めた頃、ペーシャンはミニコーを町の近くまで送り届けました。
心配そうに待っていたコポーは、ミニコーの姿を見つけると安堵の表情を浮かべましたが、すぐに怒った顔になりました。
「どこへ行ってたんだ!心配したんだぞ!紙飛行機みたいに空を飛んで、挙句の果てにはペーシャンの背中にポスっと落ちてピクニックだと!?まったく、君はいつも騒がしいんだから!」
コポーはミニコーを叱りましたが、ミニコーは素直に
「ごめんなさい、コポー兄ちゃん。でも、空の旅は最高だったし、ペーシャンのおにぎりもすごく美味しかったんだ!」
と笑顔で答えました。
コポーもミニコーが無事だったことに安心し、
「まったく、しょうがない弟だな」
とため息をつきつつも、その頭を優しく撫でました。こうして、ミニコーのちょっとした冒険は、笑いとちょっとした叱責とともに幕を閉じたのでした。
