春の暖かな日差しが降り注ぐ昼下がり、ソンチョーはいつものように、町の中心にある大きな木の根元で、うたた寝をしていました。
「フェッフェッフェ…」
穏やかな寝息を立て、時折、口元に笑みを浮かべています。ソンチョーの周りには、モッチーやミニコーたちが集まり、楽しそうに遊んでいました。
「ソンチョー様、気持ちよさそうに寝てるね。」
ミニコーがモッチーに話しかけます。
「ああ、春のまどろみ日の高きを知らず とは、まさにソンチョー様のためにある言葉だな。」
モッチーがそう言うと、二匹は顔を見合わせて、くすくすと笑いました。その時、一匹のハッシーが、ソンチョーの頭上をかすめるように飛び立ちました。
「ソンチョー様、危ない!」
ミニコーが叫びましたが、ソンチョーはピクリともしません。ハッシーは、ソンチョーの頭の上を何度も旋回し、ついには、ソンチョーのシルクハットをくちばしでくわえて飛び去ってしまいました。
「大変だ!ソンチョー様のシルクハットが!」
ミニコーが叫び、モッチーと一緒にハッシーを追いかけます。しかし、ハッシーは空高く飛び去り、二匹はすぐに追いつけなくなってしまいました。その騒ぎの中、ついにソンチョーが目を覚ましました。
「フェ?なんじゃ、騒がしいのう…」
ソンチョーは、頭の上にあったはずのシルクハットがないことに気づき、慌てて周りを見回しました。
「わしの、わしのシルクハットはどこじゃ!?」
ソンチョーの叫び声に、町のみんなが集まってきました。事情を聞いたみんなは、ハッシーを捜索するために、町中を探し回りました。
一方、ハッシーは、ソンチョーのシルクハットを、町の外れの大きな木の枝に引っ掛けて、得意げに笑っていました。
「これで、しばらくはソンチョーたちをからかって遊べるぞ!」
ハッシーがそう思った時、背後から声が聞こえました。
「ハッシー、ソンチョー様のシルクハットを返しなさい!」
声の主は、マスクメンでした。マスクメンは、正義の味方として、町の平和を守るために、ハッシーを追いかけてきたのです。
「くそっ、見つかったか!」
ハッシーは、シルクハットをくちばしでくわえ、再び空へと飛び立ちました。マスクメンも負けじと、ハッシーを追いかけます。
二匹は、空中で激しい追いかけっこを繰り広げ、ついに、マスクメンがハッシーからシルクハットを奪い返すことに成功しました。
マスクメンは、シルクハットをソンチョーに返しに行き、ソンチョーは、大喜びでシルクハットを受け取りました。
「ありがとう、マスクメン!お前さんのおかげで、わしのシルクハットが無事に戻ってきたわい!」
ソンチョーは、マスクメンに感謝の言葉を述べ、みんなも、マスクメンの活躍を称えました。
その夜、ソンチョーは、いつものように大きな木の根元で、ぐっすりと眠っていました。頭には、もちろん、お気に入りのシルクハットが乗っています。
「フェッフェッフェ…」
穏やかな寝息が、静かな夜の町に響き渡っていました。
