春の麗らかな日差しに誘われて、コポーとミニコーは近くの公園へお花見に出かけることにしました。
「なぁ、コポー兄ちゃん。早く桜、見に行こうよ!お弁当も持ってきたんだ!」
ミニコーはリュックを背負い、ピョンピョン飛び跳ねながらコポーの手を引きます。
「わーってるよ、ミニコー。でも、そんなに急かしたって、桜は逃げやしないって。…たぶん。」
コポーは少し不安げな表情で呟き、ミニコーと手を繋ぎ公園へと向かいました。
公園に着くと、そこにはまだ蕾の固い桜の木が数本、寂しげに立っているだけでした。
「あれ?コポー兄ちゃん、桜、全然咲いてないよ?まさか、桜も恥ずかしがり屋なのかな?」
ミニコーがっかりした様子で呟きます。
「うーん、まだちょっと早かったみたいだなぁ。…って、ミニコー、桜に話しかけてどうすんだよ!」
コポーはミニコーの言葉にツッコミを入れつつ、あたりを見回しました。
「でも、せっかく来たんだから、何か楽しいことでもして帰ろうぜ。」
コポーはそう言うと、ミニコーの手を引いて公園の中を歩き始めました。
しばらく歩いていると、公園の隅に小さな団子屋を見つけました。
「おっ、団子屋だ!ミニコー、団子でも食べて帰ろうぜ!…って、あれ?店主のおじさん、シルクハット被ってる!」
コポーがそう言うと、ミニコーは目を輝かせました。
「本当だ!まるでソンチョーさんみたい!…もしかして、ソンチョーさんの親戚かな?」
二人は団子屋に駆け寄り、みたらし団子とあんこ団子を一本ずつ買いました。
ベンチに座って団子を頬張ると、甘くてモチモチした食感が口の中に広がります。
「うーん、やっぱりここの団子は最高だなぁ。…って、ミニコー、団子に顔を近づけすぎだって!顔にあんこついちゃってるぞ!」
コポーはミニコーの顔についたあんこを指さして笑います。
「えへへ、美味しいんだもん!…あっ、コポー兄ちゃんの鼻にもみたらし団子のタレがついてる!」
ミニコーもコポーの顔を指さして笑います。
二人は顔についた団子のタレを拭き合いながら、ゲラゲラと笑い合いました。
桜はまだ咲いていなかったけれど、美味しい団子と楽しい笑い声で、コポーとミニコーは心温まる時間を過ごしたのでした。
「コポー兄ちゃん、また今度、桜見に来ようね!」
ミニコーがコポーに話しかけます。
「ああ、そうだな。次は満開の桜を見せてやるよ。」
コポーは笑顔でミニコーの頭を撫でました。
