都会から少し離れた、のどかな田園風景が広がる町。
この町に住むコポーは、ちょっぴり内気なカエルの男の子。「いつか、みんなの前でかっこよく歌って、女の子にキャーキャー言われたいなあ。」コポーは、心の中でそう思っていました。
ある日、町で人気の歌姫、ケロミーが、町の広場で歌の練習をしていました。
コポーは、ケロミーの歌声に惹きつけられ、こっそりと聴いていました。
「ケロミーの歌声、やっぱりすごいなあ。」
すると、そこへ足長カエルのタッチーがやってきました。
「ケロミー、その歌声はまるで天使の歌声だ!今度僕のライブで歌ってくれないか?」
タッチーは、キザなセリフでケロミーを誘いました。ケロミーは、少し困ったように言いました。
「ありがとう、タッチー。でも、私、まだ自分の歌に自信がないの。」
その様子を見ていたコポーは、いてもたってもいられなくなり、思わず飛び出しました。
「ぼ、僕も、ケロミーと一緒に歌いたい!」
コポーの突然の言葉に、ケロミーもタッチーもびっくり。
「コポー、歌えるの?」
ケロミーが尋ねると、コポーは顔を赤らめて答えました。
「う、うん。練習なら毎日してるんだ。でも、人前で歌ったことはなくて…」
コポーの熱意に心を打たれたケロミーは、一緒に歌うことを決めました。
「コポー、ありがとう。一緒に頑張ろうね!」
それからコポーは、ケロミーと一緒に毎日歌の練習をしました。
エンジニアのスパイスに頼んで、オリジナルの音楽を作ってもらい、モッチーにダンスを教えてもらい、ハッシーには発声練習を手伝ってもらいました。
そして、ついに町の相撲大会のステージで歌う日がやってきました。ステージに立ったコポーは、緊張でドキドキでした。でも、ケロミーと一緒に歌い始めると、緊張はいつの間にか消え、歌うことの楽しさが溢れてきました。
二人の歌声は、会場中に響き渡り、観客たちは手拍子や歓声で盛り上がりました。歌が終わると、割れんばかりの拍手と歓声がコポーとケロミーに送られました。
「コポー、最高のステージだったよ!」
ケロミーが嬉しそうに言うと、コポーは照れながらも喜びを噛み締めました。
「ケロミー、ありがとう。君のおかげで、夢が叶ったよ。」
その夜、コポーは自分の部屋で、今日のこと振り返っていました。
「ぼく、やっとみんなの前で歌えた!それに、女の子にキャーキャー言ってもらえた!」
コポーは、嬉しくて飛び上がりました。
「でも、一番嬉しかったのは、ケロミーと一緒に歌えたことだな。」
コポーは、そう思って、優しい気持ちで眠りにつきました。それからコポーは、歌うことの楽しさを知り、自信を持ってステージに立つようになりました。そして、ケロミーとの友情を大切にしながら、毎日楽しく過ごしたのでした。
