夏の陽射しが川面に反射し、石造りの橋の欄干にキラキラと光の網を投げかけている。むっとするような草いきれの中に、川底から立ち上る冷たい水の匂いが混ざり合っていた。
カエル山の中腹から吹き下ろす山風が、青々と茂る草むらを波のように揺らしている。夏の陽射しを浴びて、湿った土と青葉の匂いが混ざり合い、むっと立ち上っていた。
七月の強い陽射しが、駅の線路をゆらゆらと陽炎のように揺らしている。
うだるような熱気がホームを包む中、改札口に近い木製のベンチの周りだけは、不思議と澄んだ冷気に守られていた。ベンチの端で、白くまのキリガミネンが静かに立ち尽くしている。彼が白い息をすっと吐き出すたび、風鈴の音のように涼やかな風がホームを吹き抜けた。
駅前広場に立て架けられた青竹が、さらさらと乾いた音を立てて揺れている。
昼下がりの熱気がアスファルトから立ち上る中、改札口の周りだけは、切り取られたようにひんやりとした空気が満ちていた。ベンチの端で、白くまのキリガミネンが静かに佇んでいる。彼がそっと息を吐き出すたび、駅舎の軒下を涼しい風が通り抜けていく。
梅雨が明けたばかりの蛙鳴町は、しだれ桜の川沿いが眩しいほどの青葉に覆われていた。水銀灯の下の空気は早くも夏の熱を帯び、龍神様の池からは涼やかな風が吹き抜けていく。